理科と社会は、「暗記教科」と言われています。ですから、「積み上げ教科」である数学と英語よりも、「点数が取りやすい」と言われています。
だから、僕も、高校受験の追い込みには、暗記教科を重視して指導することが多いです。
実際、それで、見事点数を稼いで、公立高校に合格させたで例もあります。
でもね。
暗記教科も実はある意味、「積み上げ教科」なんですよね。
小学校で学んだ理科や社会の知識に、中学理科、中学社会の知識が上乗せされていきます。
そして、その知識にさらに高校理科、高校社会の知識が上乗せされていきます。
例えば、中学校3年生で習うイオンの知識がなかったら、高校で習う化学基礎のイオンの知識なんて、理解できるわけがありません。
ここ最近は特に、そういうことを感じます。
例えば、小学校の理科でみんな聞いたことがある、「石灰水に二酸化炭素を吹き込むと白く濁る」という現象。
小学生のころはそういうものだと思って覚えさせられたことですが、高校になってその理由がわかるんですよ。
あれって要は、中学校3年生の理科で習う「中和」なんですよ。
石灰水とは、水酸化カルシウムを水に溶かしたもので、アルカリ性。
そして二酸化炭素は水に溶かすと酸性。
そして中和とは酸性の水溶液とアルカリ性の水溶性を混ぜた時に起こる反応で、水と塩ができるのですが、その塩が炭酸カルシウムであり、これが白く濁る正体なんですよ。
他にも、小学校や中学校で何気なく聞いた現象に、イオン化傾向や、弱酸及び弱塩基の遊離が関係していたりと…高校化学ってわかるとすごく面白いんですよ。
その面白さを伝えるのは難しいですけどね。(笑)
社会は、高校生には指導していないので、正直詳しい事は話せませんが、昔、高校生の生徒さんの日本史や、世界史の教科書などを見たときに、見たことない人名や出来事の名前が非常にたくさん書いてあり、「これは中学社会をちゃんとわかってないとダメだろうな…」と思いました。
だから、どっちみち、上の学年にあがったときのためにしっかり定着させることが大事なんですよ。どんな教科も。
当方はそのお手伝いをしております。
理科に限らず、前の学年で習ったこととリンクしている事を意識させながら指導しております。
点と点を繋いで線にしているわけです。
「過去に習った事が今習っていることに関係している。だから今やっていることも、これからの未来に関係あることなんだ」と自覚して、勉強してほしいものです。
夏休みダラダラしないための手助けをいたします。
夏特訓2023
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