高校受験と大学受験:志望校の目標設定の仕方~プロ家庭教師が語る「目標の立て方」〜
- 森田 哲
- 7月5日
- 読了時間: 4分
皆さんこんにちは!
今日は、高校受験と大学受験における「志望校の目標設定」について、少し深堀りしていこうと思います。
受験生にとって、目標を立てることは非常に重要です。でも、その目標が高すぎてしまうと不安になるし、逆に低すぎても「本当にそれで大丈夫?」と迷いが生じることもありますよね。
どうしたら効率よく目標設定ができるのか、具体的なアドバイスをお伝えしたいと思います。
高校受験:目標は「高く掲げる」に限る!
まずは、高校受験について考えてみましょう。
「目標は高く持ったほうがいい。」これは、私がよく生徒に伝えている言葉でもあります。この言葉の真意は、目標を高く設定しておくことで、その目標には届かなくても、その一段階下のレベルには届くことがあるということです。
たとえば、あなたが「泉高校」を目指しているとしましょう。でも、この時に「泉高校」という目標だけで頑張っていると、もしかしたら結果的に力が足りないかもしれません。そこで、仙台二華や宮城第一など、少し偏差値の高い学校を目標に掲げてみると、仮にその学校には届かなくても、泉高校に十分合格できる学力がつくわけです。実際、この方法は非常に効果的です。
高校受験のポイント
高校受験に関しては、公立高校の入試問題は偏差値関係なくどこの高校も一律です。つまり、どこの高校を受けるにしても、試験内容はほぼ同じなので、対策の仕方はあまり変わりがありません。違いがあるとしたら、難しい問題を捨てるか捨てないか程度です。
ですので、高い目標を掲げて、最終的に受ける学校を決めるという方法が有効です。
例えば、3年生の1月に受けるみやぎ模試の結果を参考にしながら、その時点での自分の学力に最も合った学校に出願すれば良いのです。もし目標校に届かなかったとしても、それより少し下のレベルの高校には合格できる確率が高くなるので、無理なく安心して受験に臨むことができます。
大学受験:目標設定はもっと戦略的に!
さて、次は大学受験。高校受験と違って、大学受験はもっと多様性が求められます。特に、国公立大学を目指す場合、科目ごとに取り組み方が異なるため、目標設定がかなり戦略的になります。
例えば、数学の科目について。文系の学部では、数学は「ⅠA」か「ⅡB」のどちらか、あるいは「Ⅰ」だけでOKな大学もあります。しかし、理系の場合は、基本的に両方の科目を使うことが多いです。そのため、自分の志望する学部や大学によって、必要な科目やそのレベルが変わってくるので、志望校選びをする際には、まずその大学の試験科目に注目して目標を決めることが重要です。
大学受験の戦略的な目標設定
大学受験においては、科目数の選択肢や受験科目の内容が大きく異なります。例えば、化学と物理基礎をセットで受験する場合、化学基礎は受けても良い大学と、受けてはいけない大学があるので注意が必要です。自分が目指す大学の入試制度に合わせて、臨機応変に目標を変更することが重要です。
例えば、数学がどうしても苦手な場合、その大学の数学を必要としない学部に変更するという方法もあります。これは決して「逃げ」ではなく、むしろ賢い戦術です。受験には柔軟さと戦略が必要です。
結局のところ、目標設定は「柔軟さ」がカギ!
高校受験と大学受験のどちらでも共通するのは、目標を高く掲げることが大切だという点です。ただし、目標に到達できなさそうだと感じた場合は、臨機応変に目標を調整することも必要です。
そのタイミングは、高校受験と大学受験で異なります。高校受験では、1月のみやぎ模試の結果が出てからで構いませんが、大学受験の場合は、1月ではもう遅いです。状況を見て早く動き、捨てられる科目は捨て、強化できる科目はより強化するという臨機応変さも必要です。
目標を変えることは、逃げではなく戦術。むしろ、それが合格への近道です。
僕の生徒さんでも、まさにこの「柔軟な目標設定」を実践していたからこそ、最後には志望校に合格することができた人がいます。
進路を変更して自分に合った大学に向かって努力を続けた結果、希望の進路を手に入れたのです。
難関校を目指して、届かないのに無理してそのまま受験して失敗したというケースは、起こしたくないものです。
最後に
受験は、目標に向かって努力を続けることが大切ですが、その過程で冷静に自分の実力を把握し、柔軟に対応することも成功への秘訣です。あなた自身が自分の強みと弱みを理解し、目標を設定することで、受験を有利に進めることができるはずです。
受験生の皆さん、頑張りすぎて疲れた時は、目標を見直して一息つくことも大事ですよ。無理せず、でも確実に前に進んでいきましょう!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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