年度末なので、令和3年度の合格実績をまとめているところです。 前回東北大合格の記事を書いたのもそのためです。 今回は、去年11月にもう総合型選抜で合格が決まっていた生徒さんのことを書きます。
その生徒さんは
津田塾大学 学芸学部国際関係学科
に合格しました。
この生徒さんの授業を始めたのが昨年4月。3年生に上がったばかりの頃でした。当時は、国立大志望と保護者様から聞いており、理系教科の指導を任されていたのですが…指導していくうちに、本人から、
「私大で行きたいところがある」
と言われ…
文系の生徒さんなので、私大となると基本的には理系教科は必要なくなります。
そうすると、指導する教科はもちろん、生徒さんの日々の勉強の仕方など、あらゆるものがガラッと変わってしまうので、正直僕もどうしたらいいのか迷いながら授業していたというのが今だから言える本音です汗
国公立大ならば、勉強する教科数が大きく増えますが、学費は安いというメリットがあります。
私立大であれば、学費は高いですが、教科数が少ないので、絞って勉強することができます。
一長一短なので、僕としては、
「どちらに行くにせよ、全力で応援するよ。ただし、対策の仕方が全く変わってくるから、早めに決めようね」
と伝えました。
僕は国公立大を強く推すような事はしません。本当に本人が行きたい、行って良かったと思える大学に行って欲しいのです。
そう思えればたとえ私立で高い学費を払ったとしても、充分価値があると言えるし、その逆もしかり。
保護者様の希望と、お子さんの希望が相反していたので、時間はかかりましたが、夏休みに入るか入らないかという頃には、ようやく、「津田塾大学を目指す」ことを決心してくれました。
そこで僕は、
「総合型選抜のことは知ってる?」
と生徒さんに尋ねました。
すると、総合型の存在は大学のサイト等で知っていたが、受ける事は考えていなかったとのことでした。
しかし、受験資格を見てみると、評定の平均についての条件はなく、英検やTOEICなどの資格は必要ですが、英語が好きなお子さんで英検2級を持っていたので、条件はクリアしていました(笑)
そこで僕はすかさず、
「せっかく出願条件が揃っているから、総合型選抜を利用したほうがいいよ。ただし、学校推薦型選抜と違い必ず合格できるとは限らないから、一般入試を受けることになった時のために、英語等の勉強は並行してやらないといけないよ。仮に総合型で合格したとしても、大学ではどっちみち勉強するので、無駄にはならないよ」
と伝え、総合型選抜で受けることを勧めました。
そして、生徒さんの受験の方向性は完全に決まりました。
評定の条件は無いので定期テストの対策は特にはせず、一般入試を想定した対策を、赤本や手持ちの教材を用いて7〜 9月は授業していました。
そして10月は、家庭教師の授業は全面的に面接練習になりました。
僕が面接官役になって、面接ロープレをし、気づいたことや、「こう答えたほうがいいよ」ということなどをアドバイスして、少しずつ修正していきました。
ちなみに、高校では面接対策はほとんどしてくれなかったようです…国公立大進学を推す学校だったようです。。
そして本番。
思ったより面接は厳しくなく、質問にもちゃんと答えられて、詰まることがなかったとの事でした。
そして無事合格。
本当にうれしそうでした。
やっぱりね、利用できるものをしっかり利用するべきです。
国公立大に特にこだわりがないのであれば、推薦を使うのが1番です。
筆記試験もない(小論文や課題といった別の労力はもちろんあります)ですし、早めに決まって安心できます。
点数を伸ばすだけではなく、こうやって、生徒さんにとって最善な方向へ導くのも、僕の仕事です。

改めて、合格おめでとう! グッドラック。
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