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執筆者の写真森田 哲

入った後のことも考える。

前回の記事で書いた、受験校の目標の定め方につながる話ですが…






例えば、泉高校普通科(偏差値55)を目指していた生徒さんが、3年生1月の模試で、C判定だったとします。


そうしたら、僕は、例えばその英語科とか、その他偏差値50〜52くらいの高校を勧めます。


C判定と言ってもいろいろあるので、泉普通科でD寄りのCでなければ、上記の高校はB判定がもらえるでしょう。

1月のみや模試でB判定(ギリギリのB判定ではなく、AとBの真ん中位のB判定)を取れれば、その後から本番までの踏ん張りでほぼ合格できます。

※逆にギリギリのB判定ですと、私の過去の指導におけるデータから、合格する場合と不合格する場合があり、かなり不安定です。この場合も、目標ダウンを勧めます。




こういうこと言うと、「確実に合格できるところを受けさせて、合格実績増やしたいんじゃないのか」と誤解する人がいるかもしれません。





そんなつもりは一切ありません。






お子様、保護者様のことを考えた上で伝えています。



まずやっぱり不合格すると、その時のショックを引きずったまま春を迎えてしまうので、それが高校生活に支障をきたすことがあります。

実際、公立高校不合格のショックのせいで、滑り止めで受かった私立高校で真面目に勉強しなくなった生徒さんの例を実際知っています。



後は、仮にC判定の高校に逆転合格したとしても、入った後の勉強で苦労します。


A判定B判定などを叩き出して、余裕で入った人たちも多くいる中で、ギリギリで入った生徒が戦えるかと言ったら、結果は目に見えています。(もちろん努力でのし上がれる可能性は少ないながらありますが)


実際いますよ。ダメ元で公立高校に合格して、合格発表日には号泣したのに、入った後の成績が振るわず、結局専門学校に進んでしまった生徒さん。

(もちろん専門学校で学んだことを生かして、今は社会の第一線で頑張っていますので、専門学校自体を否定しているわけではありません。ただ、進路の選択肢から「大学」が消えてしまうよと、というだけです。誤解のないように)



逆に、余裕で入れるところに入れば、入学後も高校の定期テストで良い点数を収め、良い評定を取ることができ、大学入試を推薦で受けられるチャンスもできます。



高校合格が、ゴールではない。

これは僕が常々思っていることです。





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